会社内で盗聴器が発見されやすい場所と企業の盗聴対策

盗聴の被害に遭うケースとして考えられるのは、主にストーカー目的など、対個人と考えることが多いですよね。

しかし、近年の盗聴被害は個人の範囲に留まらず、「企業」が被害に遭うケースを増えています。

自分の会社には、盗聴してまで盗む価値のあるものなど無いと思われるかもしれませんが、オフィスには顧客情報や企業秘密など、企業にとって重要な情報がそこら中にあると言っても過言ではありません。

盗聴で得た情報を元に、オフィスが無人になる時間を割り出して侵入されてしまう可能性もありますので、盗聴対策は企業にとっても重要な対策だと言うことができます。


オフィス内で盗聴器が仕掛けられやすい場所は、極めて多く点在しています。近年、盗聴器は小型でも高性能な物が多いため、設置場所を選びません。

本棚の隙間など、ちょっとしたスペースでも十分ですし、観葉植物の影や時計の裏、机の中と椅子の下にも注意が必要です。

また、机上のライトやコンセント付近、エアコンや電灯の近くも、盗聴器に必要な電力を簡単に確保できることから、常に不審な物が無いかチェックする必要があるでしょう。


こうした盗聴器の設置を防ぐには、日頃のチェック体制も重要ですが、まずは社外の人の出入りをある程度制限する必要があります。

宅配便業者や商談など、オフィスには日々様々な人の出入りがあるでしょう。

一見すると、どんな人物も身元がはっきりしていると考えがちですが、それなりの服装(業者であれば制服、商談相手であればスーツ姿)をしていれば、相手に対し危機感を抱くということはあまりありませんよね。

しかし、そういった油断が、設置者の思惑にはまってしまうきっかけになります。顔見知りに業者だから、取引先の相手だからといって、オフィスの奥まで自由に行き来できる環境は、あまり良いとは言えません。

業者の出入りがある場合は、面倒でも担当者が入口まで出向き、要件はその場で伝えさせオフィス内部には入らせないことをおすすめします。


また商談スペースはオフィスの入り口付近と定めてしまえば、商談相手がそれより先に進もうとすることを防げます。

しかし、この商談スペースでも大事な会議などを行う企業もあるため、油断は禁物です。商談後は先述の通り、机や椅子の下に不審な物が無いか、必ずチェックしましょう。


以上のように対策をすることで、オフィスでの盗聴被害を未然に防ぐことが可能です。

しかし、どうしても不安が残る場合は、やはり専門の業者に依頼し、一度社内全体の調査をしてもらうことをおすすめします。
企業情報が社外に漏れてからでは手遅れですからね。こういった最終手段もしっかり見据えた上で、日々の防犯対策を行いましょう。

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