盗聴可能な距離とは?どこまで傍受される?

盗聴器の電波は、どのくらいの距離まで届くのでしょう?

また、盗聴器の種類によって、電波の届く範囲はどの程度変わるのでしょう?

昨今、他人事ではなくなった盗聴器による被害。
それらに対ししっかりと知識をつけることで、いざというときにも対応できるよう備えておきましょう。


■ 一般的な盗聴器の電波が届く距離

まず、盗聴器の種類によって、電波の届く距離は大きく変わります。
市販もされており、盗聴によく使用されるアナログ式の盗聴器ですと、その有効範囲は10〜100mとかなり狭い範囲に限られます。

また、盗聴器を設置した建物の構造・建材の種類に加え、近隣の障害物の有無などによっても、電波の受信可能範囲が変わってきます。
よって、アナログ式の盗聴器は手に入れやすい反面、利用可能範囲もかなり狭くなります。

そのため、アナログ式の盗聴器が仕掛けられていた場合、設置者はすぐ近隣に潜んでおり、盗聴した音声を聞いていた可能性が高くなります。

■ デジタル盗聴器の電波が届く距離

一方、近年出回ることの多くなったデジタル式の盗聴器であれば、携帯電話の電波が届く距離、つまり日本国内であればどこでも受信することが可能になります。

というのも、デジタル式盗聴器の大半は携帯電話を利用、または改造したものなので、アナログ式とは違い建材などの影響は受けにくく、車などの移動する場所でも設置が可能になります。

その特性上、電池式であることが多いため、バッテリー切れという懸念はあるものの、電波の入る場所であれば盗聴が可能となり、設置者がどこから音声を聞いているか、分かりづらい状態となります。

また、一部デジタル無線機を利用した盗聴器も存在しますが、こちらは有効範囲が5km〜数10kmと携帯電話を利用した場合より狭くはなりますが、アナログ式の盗聴器よりは格段に広範囲で電波を受信できるようになります。


■ 盗聴に絶対安全な距離はない

以上のように、盗聴電波の受信可能範囲は、その種類や設置場所の条件によってかなりの違いがでてきます。

そしてそこから分かることとして、設置者がどの程度の範囲に潜んでおり、盗聴器を仕掛けられてしまった被害者として、どんな対応策をすべきかという点にも違いが出てきます。

盗聴器による被害は、意外と身近なものです。その不安を四六時中抱えているのもストレスになりますので、もし気になる点はある場合、一度早めに専門家への調査依頼を検討すべきと言えます。

もちろん費用はかかりますが、それで不安を払拭できるのであれば安いという考え方もできますよね。

無料で調査費用を見積もってくれる業者もありますので、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか?